2月初めのこと
アトリエハルの元所員、まこさんの愛知県にあるご実家で、
今は使われなくなった木造民家のお披露目会がありました。
豊田市の街道沿いにあるこの家は、通りに面した部分が
建築された明治中頃の姿を残しています。
かつて小江戸と呼ばれた程賑わいをみせた街道の
面影を残す、数少ない建物の一つだということです。
まこさんがこれまで10年ほどかけて、
この家を街に活かしていく道を模索されていたのですが、
老朽化も進み、このまま維持していくのは困難に。
そこで、今までの調査を地域の方へ報告し、
また見守ってくださった方々への感謝も込めて、
家をそのまま展示会場にしてお披露目する
「ありがとう会」の開催になりました。
会場では調査資料のパネル展示の他に、
家の部分ごとに解説をつけたり、よもやま話を展示したり、
天井から見上げる2階の様子…ここは養蚕の部屋だったとか…
をライトアップしたり、展示を楽しめる工夫も。
ご近所の方が、興味深げに土間を覗いて行かれました。
懐かしく思う方もいらっしゃったのでしょうか。
こんな暮らしのあった街だったのか、と驚かれたのでしょうか。
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今回は展示会のお手伝いだけをしたのですが、
この家のように長い時代を経てきた建物をもっと活かし
残していけないものか…考えさせられます。
** まこさんHP **
ひなたデザイン設計 二級建築士事務所